レクイエムの祈り

お疲れさまでした!!まずは無事に終了してよかったです。大震災の年のレクイエムでしたから、やはり格別の思いがありました。今このときレクイエムを歌うめぐり合わせ、私たちの祈りは届いたでしょうか。評判はなかなかよいようでほっとしています。2001年のヴェルレクも私は歌っているのですが、その時よりも確実に充実していると思います。特に男声がいいですね!当時は決定的にヴォリューム不足でしたが、今回は音量だけでなくコントロールが利いていました。Sanctus の冒頭の歌い方で毎回男声の自制心が計れるのですが、音程がぶれるほどの勢いと音量自慢からここ最近は安定した歌い方に整っていて心強かったですし、なんといってもTedeum の男声合唱がよかった~!直前のマエストロの練習の効果で、点から線を捉えるというふうに歌い出すと不思議なくらいぐっとぐっと高級感が増します。あの冒頭の男声は聴き手の心をつかんだのではないかと思います。

歌った実感からすると、音程やらテンポ感やらもっと引き締まった一体感がまだまだだったのですが、やはり暗譜に取り組んできた成果は確実にあって、Sanctusのフーガは楽しめました。一糸乱れずというわけにはいかなかったかもしれないですが、練習の積み重ねがレベルを決めるという実感があり、収穫だったと思います。オケとホールの響きにはずいぶん助けられました。あんなに練習したこともほんとうににあっという間に終ってしまって、やってきたことがもっと確実に実現するような力がもっとほしいですね。

ソプラノ佐藤美枝子さん、小柄な体から自在に繰り出される響きがすばらしく、圧倒されました。師匠の松本美和子氏によれば、「練習の虫、努力の人」とのこと。楽しい練習をたくさんこなして、わたしたちもうまくなりたいです!

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