音を整える

素敵な演奏会チラシができてきました。チケット発売も間もなく開始です。本番が近づくと、全体の中でも大好きな曲とか、お気に入りのフレーズとか、心にしみる場面とかいろいろできてきて、早く歌いたい気分になりますね。あと3か月ほどになりましたが、んんん・・どうなんだろう・・気持ちはすごくあるのですよね。たとえば力強く歌う場面になると、それこそありったけの声を放出するエネルギーはすごいものがあります。で、その怒涛のような音を聞いた後、マエストロの口から出ることは、「今歌っている音が収まる音なのか、つながる音なのか、向かっていく音なのか、ちゃんと自分からつかまえに行かないと・・・」

一生懸命歌っているつもりでも、音と言葉だけがわ~っと押し寄せてくるのって音楽じゃないかもしれない。(うわ~どうしよう・・)もしかしたら今の歌いたい気持ちを、3/4くらい音を整える方に使ったらすごくいいんじゃないかなぁ。何度もやってきた同じ練習を歌う前に思い出すこと、その場面にふさわしい声を考えること、まわりの声を聞くこと。160人も立派な声が集まっていて、しかもこれだけ彫りの深い音楽づくりが施してあって、それでいいものができないはずがない。筋肉のスイッチの入れ方とかも含めて、楽譜にはいろいろな書き込みがしてあると思うし、そのまんまにしておいたらすごくもったいない気がします。ちょっとワルイ奴を演じたりするのは結構うまかったりするんだし、エネルギーをコントロールして、もっとフーガの掛け合いやアンサンブルのうまくできてる部分を味わえたら、本番までの3か月がぐっとずっと楽しくなりますよね。チケット売り捌くのに、とってもいい曲よってお誘いしなくちゃならないのだから、もっといい曲にしなきゃ♪

ざーっと通したら薄くなってるところがあって(きゃー)恥ずかしかったですね。合宿までにひと通り一回目がまともに歌えるようにがんばりますです。

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