クリスマスチャリティーコンサート

今年のクリコンは、いつにも増してあっという間に本番を迎えた気がします。当日の準備もこれでいいのかしら・・という気がするくらい時間がゆったり。2グループに分けたりせずに、曲も定演の曲とキャロルだけだったからかもしれないですね。クリコン用という練習の時間が少なかったので、新人さんは大変だったでしょうね。
今回の一番のポイントは、弦楽四重奏バージョンで演奏する「キャロルは流れる」。今までの2台ピアノバージョンも非常に華やかでかっこいいのですが、弦ならではの柔軟で伸縮自在な音色の濃淡や音量変化のニュアンスが、なんともいえずよかったです。歌は同じなのに、大人っぽい雰囲気で、同じく弦楽編曲版の「聖なる都」「きよしこのよる」も、フレーズの合間にきらっと入るおかずや終わり方の余韻がすてきでした。客席にはどのようなバランスで聞こえたのかわかりませんが、教会のあの空間に響く人の声と弦とピアノ、贅沢というか、とても豊かなものに思えました。とても若いカルテットのみなさんでしたが、リハーサルの時にかわす質問などから、一回演奏しただけで歌の方の呼吸を聞き取っていることが感じられて、どきんとしました。私たちも自分のことで精いっぱいにならない、アンサンブルを感じ取って進められる練習ができたらなぁと思いました。
シューベルトの方は、あの複雑なフーガがかなりスリリングなことになっていて、ドキドキ。なんとか持ちこたえましたが、最後はずいぶん荒っぽい歌い方になってしまい、ちょっと残念でした。定演ではぜひ鮮やかに決めたいところです。
23回も続いたクリコン。教会の方々のご理解とご協力がなければできなかったことです。お世話になったみなさん、本当にありがとうございました。

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