しあわせな出会い

みなさまお疲れさまでした。温かい感動に包まれた演奏会でした。メンデルスゾーンのAve Maria、ドヴォルザークのStabat Mater、どちらも本当に心に沁みるいい曲で、このホール、ソリスト、オーケストラ、マエストロと合唱団、この貴重なめぐり合わせで歌えたことを感謝したい気持ちでいっぱいです。

合唱も一生懸命練習してきました。前日のオケ合わせで楽器の音が加わると曲の全貌やさまざまな表情、流れがぐっと鮮明になりスケールが大きくなり、期待が膨らみます。ゲネプロでソリストが加わり、ホールの響きに包まれると、一気にすべてが明かされて、この素晴らしい曲を歌えることの喜びが湧きあがってきました。天から降ってくるような透き通ったソプラノ、慈愛に満ちた豊かなアルト、張りのある輝かしいテノール、包容力のある温かなバス、磨き抜かれたソリストの声にしびれました。オケの音もなんて温かい。弦のピチカートとアルトソロの9番、癒されます。そしてまたトリフォニーのビロードのような上質な響き。合唱もずいぶん助けられたような気がします。いつも本番の時に感じることですが、マエストロの魔法の手が美しい。しなやかで力強い動きが光を帯びたように見える。優雅な流れの時も快活に進むときにも、合唱が自分たちの意志できっちりついて行った感覚があって、とても一体感がありました。男声素晴らしかったし、ソプラノもわさびが効いてきれいだったし、アルトもいい感じにまとまっていて、斎藤先生が希望を感じますと言ってくださったのがとてもうれしかったです。お客様の拍手もとても温かかったですね。

しあわせな出会いと、たくさんの練習の積み重ねと、いろいろな方たちのたくさんの準備や心遣い、どれが欠けても一つの演奏会はできあがりません。関わってくださったたくさんの方々に感謝です。また次に向かって地道な積み重ねをしていきましょう。とても楽しみです。

コメント

  1. たのじ より:

     演奏会の度に改めて思いを馳せます。マエストロをはじめとする指導者各位の深く思いやりのあるご指導に加えて、団長・副団長をはじめとする役員各位、そして役員に名を連ねない多くの方々、そして外部スタッフの献身的なご尽力があってこそのコンサートだということを・・・。今回も感謝の気持ちをこめて歌うことができました。ありがとうございました。
     この練習日誌の文面の見事さにもいつも感じ入っています。