神奈川県合唱祭

合唱祭お疲れさまでした。本番前に30分ほどマエストロに練習をしていただきました。狭い会場に108名がぎっしり、前も見えない状態でしたが、隙間からマエストロの右手だけが見えていました。そのしなやかな動きは美しく、歌う気満々、血気にはやった馬たちをあっという間にlegatoに持ち込み、上品な合唱団へと導くのでした。舞台に立ってもその気分は保たれていて、品よく穏やかに歌い始めると、周りの声やハーモニーがよく聞こえるような気がして、うまく着地できたように思います。                       リニューアルされた県立音楽堂、メインの改修は空調設備ということでしたので、音響にはさほど変化はないものと思っていましたが、客席では上手な合唱団は倍音がすごくよく聞こえるという噂を耳にしました。さて、わが湘フィルはどうだったのでしょう。講評が楽しみですね。                       ひとつステージがあると、そこに向かって何か凝縮されて積み重ねられるものがあって、いい経験になります。今期の本番は来年5月、もう1年を切っていて、あっという間にやってきます。まだ取り組んだのは2曲だけというのはちょっとぞくっとするペースですが、ここで得たものを確実に活かしていけば、きっとメンデルスゾーンにふさわしい上品でかつスケールの大きな演奏が実現できると思います。とろけるようないい曲もたくさんあるので、とても楽しみです。どんどん歌いこんでいきましょう。

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