演奏曲紹介

メンデルスゾーン交響曲第2番「讃歌」、ブラームス「哀悼の歌」、他 曲紹介

メンデルスゾーン交響曲第2番「讃歌」Op.52

 1840年、グーテンベルクの印刷術発明400年記念祝典のため、ライプツィヒ市からの

依頼により作曲された。

 混声合唱、3人の独唱者(ソプラノ2、テノール1)及びオーケストラで演奏されるが、冒頭のオーケストラによるシンフォニアの以降は、独唱と合唱を主体に展開され、合唱部分の比重が大きいため、交響曲ではあるが、交響カンタータ「讃歌」と呼ばれることも多い。

 曲には、「神への感謝」、「神への信頼」及び「闇の世界から光への脱出」の3つのテーマが盛り込まれており、特に3番目のテーマには、印刷術のもたらした文明の光への思いが込められている。

同年、ライプツィヒの聖トマス教会で初演され、聴衆に熱狂的な感動を与えたと言われている。

メンデルスゾーン自身の信仰の発露として、持てる全ての技法を用いて作曲されており、

劇的な効果を挙げる名曲である。                          

 

ブラームス「哀悼の歌」NänieOp.82

1880年、友人の画家フォイエルバッハの死の追悼として作曲され、その母に献呈された。

フリードリヒ・フォン・シラーの詩によるオーケストラ伴奏付き混声合唱曲で、曲名の原語(Nänie)はラテン語で「哀悼」の意味である。

曲は、「美しきものとて滅びねばならぬ」という普遍的なテーマのもとに、ギリシャ神話の、愛する者を失い嘆くエピソードを3篇(オルフェウスとエウリディーチェ、アフロディーテとアドニス及びアキレスとテティス)織り込み、「愛する者の口より出ずる嘆きの歌は素晴らしい」と歌っていく非常に美しい曲で、ブラームスの同種の合唱曲の中でも人気の高い曲である。

 

ブラームス「埋葬の歌」Op.13

1858年、「埋葬の時に墓前で演奏するもの(ブラームス談?)」として作曲された。

ミヒャエル・ヴァイスという詩人の詩による、管楽アンサンブルとティンパニの伴奏付きの5声の混声合唱曲である。

曲はキリスト教的輪廻観に基づき、悲しみのなかにも、復活・救済の確信、(死者及び自分への)慰め、悟り、癒しといったものが歌われる。

 ブラームスの傑作「ドイツ・レクイエム」の創作(18571868年)を始めた時期に書かれたからであろうか、同曲を彷彿とさせる感動的な曲である。

以上