2009年9月アーカイブ

私はこれで覚えます

|リーダー会通信|2009年9月号より

~ 私の【歌詞】暗譜法 ~  

9月も終わりに近づき、カルミナ期も半ばを過ぎました。
曲の理解を深め、身につけていく、という取組みをさらに進めていく段階にあると思います。
さて、湘フィル始まって以来という「全曲暗譜」の方針が出され、地道な努力・取組みがスタートしました。団員の皆さん個々人が、様々な方法で、暗譜に取組んでいると思います。どれが一番良い方法、ということは言えませんが(暗譜に王道無し!)、仲間がやっている方法を知ることで、何か得るところ、あるいは、より容易に暗譜するヒントが有るのでは?と思い、今月のリーダー会通信では、私の暗譜法を紹介することにしました(変わった事をやっているのではありませんが・・・)。
 暗譜は、歌詞だけでなく、旋律、リズム、ダイナミクス、休符の拍数・・・と、あらゆる事を覚えなければならないのでしょうが、一番主要なことである(と思っている)歌詞を覚える方法について紹介します。

「写経」と「経文音読(読経)」
 私のやってる方法の主な部分は「写経」と「経文音読(読経)」です。
  ・「写経」は歌詞を書くことですが、このとき、歌詞カードを写すのではなく、歌うとおりに、手書きで      書きます(手を動かす)。
  ・「経文音読(読経)」では、そうやって手書きした歌詞を、声をだして読み(となえ) ます(口を動かす)。

楽譜を「見る」ことや、CD等を「聴く」ことで覚えるというのは、パッシヴ(受動的)な方法ですが、この「(手で)書く」そして「音読する」ことで覚えるというのは、アクティヴ(能動的)な方法と言えると思います。
 このアクティヴな方法の方が、何故か、よく覚えられます。多分、情報が、体(手や口)を動かす指令信号と結びつくことで、より鮮明に脳に記憶されるのではないでしょうか。  (これも一種の身体で覚える事?)
以下、その他に実行している方法・アイデアを、断片的に羅列します。

歌詞の構造を知る
一種のパターン認識?と言ってもいいかも知れませんが、歌詞がどんな構造(構成)になっているか、パターン的な特徴や、規則性を知ることで、覚えやすくなります(韻を踏んでいるのを見つけるのもこの一つか?)。
 例を少し添付します。例1はテノールがいつも引っ掛かっては、やりなおしをさせられるカルミナ7番の早口ことば(hinc, hinc,・・・)のくだりですが、1回目と2日目で、単語は違いますが、同じパターンになっています。
 例2は合唱祭で歌った連盟歌(テノールパート)ですが、1番と2番、3番と4番は相似形で、太字・網掛けの部分が微妙に違う造りになっています。

キーワードを見つける
歌詞のなかに、自分にとってポイントと思える言葉(これをキーワードと言ってます)が見つかると、それを足掛かりにして暗譜を拡げていけます。
 この例は、これも合唱祭で暗譜したルクス・エテルナ4番ですが、この曲での私のキーワードは「quod est」でした。これは多分、英語の「who is」(~するところの者)に該当する関係代名詞的な言葉だと思いますが、この語が沢山出てきて、目印にできました。
Lava quod est sordidum, Riga quod est aridum, Sana quod est saucium
といったぐあいです(ここでは韻も踏まれていますね)。

他の言語との関連付け
今、歌っているのはラテン語ですが、訳詞を読みながら、歌詞の単語を自分の知っている他の言語(たいていは英語ですが)と、関連づける(置き換える?・・・英語のこの言葉と類似だな、と思うこと)で、その単語の印象が強まります。
 例えばカルミナの出だし、O Fortuna, velut Luna, stasu variabilis (おお、運命の女神よ、あなたは月のように状態が変わる)ですが、Fortuna は fortune(幸運)、statuはstatus(地位)或いはsituation(状況)、variabilis はvary(変化する)或いはvariable(可変の)と、類似だな、と認識するといったぐあいです。(他にもありますね!)

新幹線車中で覚える
新幹線に限りませんが、出張や旅行時に、車中で楽譜を見ながら曲のCDやMDをずっと聴くのですが、これも結構、頭に入ります。
 多分、電車に揺られている、という状況が、記憶する力をアップさせているのではないか?と思いますが、定かではありません。毎日の通勤・帰宅途上で聴いているのが、それほどでもないところを考えると、ある程度長距離の移動が効くのかも知れません。

思い切って楽譜を外す
これはもう、多くの人が、語り、実践されてるので、言わずもがなのことかも知れませんが、早い(暗譜ができてない)段階から、楽譜を外して歌う(練習する)ことで、暗譜できている箇所とそうで無い箇所が明確になります(切分け)。そうして、(先生も仰いましたが)出来てない箇所を覚えていって、飛び石のように暗譜できている箇所(島)との間を、繋いで埋めていくことで暗譜が完了する、という合理的・効果的な方法です。
 これは、ぜひやっていただきたいですが、やってみると、驚いたことに結構、暗譜できている(箇所が沢山ある)事が判ります! 音取りから、ずっと練習してきている間に、自然に頭に入ってきているのです!その意味では、暗譜というのは、頭のなかでゴチャゴチャ・混沌としている記憶を、整理し、道筋をつけ、欠けているところを補ってやる、ということと言えるのではないのでしょうか。その為には、やはり繰り返し、繰り返し、やることが大切だ、と思います。

 グタグタとゴタクを並べていますが、世の中には、かの鬼才(天才?)指揮者ロリン・マゼールのように、一目見ただけでスコアが頭のなかに焼きつく(と言われてる)人もいますが、凡人の私はそうはいきません。
 まして、学生の頃は苦もなく暗譜できてましたが、アラ還世代となった現在は、すんなりとは、いきませんから、あれやこれや、いろいろ考えられる工夫をして、歌詞の印象を鮮明にし、脳みそにすり込む、記憶の整理・道筋立てを、繰り返しやっていく、ということかな、と思います。

 最後に、何故、そんなに暗譜に拘るのか、ということについて、一つだけ、私の思っていることを述べさせていただきます。
 「歌う」の語源は「訴える」とか・・・(ウッタエル・・・ウットウ・・・ウタウ)。歌うことが、訴える、あるいは(思いを)伝えることであるならば、その時(訴える、伝える時)私、あるいはあなたは、どんな風にやるでしょうか?
 下を向いて紙を読みますか? 違いますよね、顔をあげ、相手の目を見、そうして自分の内に有るものを出し(放射し)ますよね!そうでなければ伝わらない! 表現できない! そういうことだと思います。

 本番まであと8ヶ月、練習も、極力暗譜できるように、各月の重点曲を繰り返し、繰り返しさらっていただくよう、先生方にもお願いしています。(男声はカルミナ14番を毎回歌う、というように・・・)
 各人が、自分に一番合った(一番やり易い)方法で、暗譜を進めていきましょう。「私はこんな方法でやっている」というのを、ぜひ皆さんに紹介してください。
 来年5月16日、皆で顔あげて、歌うことができますように。
                                                                (文責:Ten.濱口)

暗譜は暗記でなく!

|リーダー会通信|2009年8月号より

県の合唱祭に続き、11月は茅ヶ崎の合唱のつどいに参加します。

8、9、10番に加えて、5、24、25(=1)番が暗譜できると、

カルミナは全体の合唱14曲(女声は13曲)のうち約6曲が、

早くも頭に入ることになります。

 

先日ついに、湘南フィル始まって以来初の「全曲暗譜計画」が発表されましたが、

少しずつ目標を区切って努力を重ねていけば、一見壮大なこの計画も、

案外あれよという間に実現できるのではないでしょうか。

本番のみなとみらいで、みんなが顔を上げ、いきいきと歌っている姿を想像すると、

もうわくわくしてしまいます♪

 

同じ歌うのなら、覚えた方がずっと楽しい!

カルミナは言葉の数が多いので、まずは丸暗記に取り組むことになるかと思いますが、

韻を踏んだ言葉のリズムや、男声女声のかけあいなどがよく出来ていて、

言えるようになるだけで楽しくてテンションが上がります。

 

そしてさらに同じ歌うのなら、

わかって歌った方がずっとずっと伝わるものが多いですね。

たとえ一字一句がリアルタイムに理解できていなくても、

どんな場面なのかがわかっているだけで、歌い方や表情が変わってきますし、

単語のまとまりや言葉の持つイントネーション、子音の鮮明さなど、

それらしく歌うことも大切ですね。

先月号の鈴木団長の「隠れきりしたんのオラショ」のお話のように、

意味不明の呪文になってしまわないようにしたいものです。


 

暗譜は、自分のものにして歌うための第一歩なのだと思います。

手をかけ、時間をかけ、愛情を注いで、

何かが伝わる、いい演奏をしたいと思っています。

「暗譜計画表」を作りましたので、一日何分かでも時間を割いて、

頭の引き出しを増やせるように、それぞれに工夫してこつこつとやってみてください。

 

練習はうそをつかない!

ちりも積もれば山ですね!

湘南フィルハーモニー合唱団
公式サイト

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