ヴェルディ演奏会を終えて

最初に、メールで頂いたご感想の一部をご紹介します。
『テ・デウムの始まり、どこかの大聖堂にいるような気がしました。 その後も、ユニゾン、ア・カペラ、難しかったと思いますが、よくあそこまで歌い込まれたと感心して聴かせていただきました。
  またレクイエム。本当にあの震災の後にディエス・イレを聴くのはあまりに生々しくて辛かったのですが、チェロが静かに歌い出し、"レクイエム"と呟き始めた途端、「ああ、祈りだ」と思いました。 壮大なディエス・イレでした。それと、「音楽は少しの傷や音程などで評価するものでなく、演奏する方の気持ちが伝わるかどうかだ」と特に感じさせられました。これは"傷があったけど"と言っているのでなく、練習でそこばかり気にしていると思い切り表現できなくなると感じることが多いからなのです。 とにかく感動しました。』

この文は、いつもプログラムに解説を書いて頂く、大沢さんから頂戴しました。何時も、優しく演奏者の気持を汲んで感想をお寄せくださることが何より嬉しいことです。
3月のあの日、私たちはそのあまりの惨状に震え、被災地を思い涙し、原発事故に怒り、僅かに見出す光明に慰めを求め、平凡で平常な日々がいかに大切なものであるかを思わずにはいられませんでした。
今度の演奏会は、あの日以来の様々な思いを音楽に込めて、祈る場でもありました。本番前のマエストロの言葉「テ・デウムで被災地が元気になるよう願い、このレクイエムを亡くなられた方々に捧げよう」を全員が聞き、皆の心が、そこに向けられたのを、大沢さんが感じ取って下さったこと、そして恐らく沢山の方に、それを感じ取って頂けたこと、祈りが届いたことを確信しながら、演奏会が無事終ったことに感謝しております。
技術的な面では、サンクトゥスに象徴されるように、顔が上がって前回より格段の進歩?もあって、お聞き頂いた方からの感想も殆どが好意的であり、演奏会としては成功であったと思われます。
音程の幅や動きの重さを鋭く指摘されたご意見も頂き、この辺は残念ながら認めざるを得ません。

 いよいよ始まった「パウロ」では、月並みながら、言葉のリズム読みの徹底、楽譜を縦に聞く耳の訓練に、団員一人ひとりが努力を重ね、より良いアンサンブルが出来るような団にして行きたいものです。                                                                                                                                                                                              

                                                                                                      (B) 鈴木 愼吾

湘南フィルハーモニー合唱団
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