2012年2月アーカイブ

パウロの年に

|リーダー会通信|2012年1月号より

パウロの年に

                                  団長 鈴木 愼吾

 

  冬至を過ぎても、なお遅くなっていた日の出の時刻が、少しずつ少しずつ早まってくる頃、暦は旧暦の新年を迎え、やがて光の春と呼ばれる季節となります。新春を迎える睦月、華やかに桜咲く弥生、皐月闇に飛ぶ蛍。こんな風に昔の暦は季節感にズレが無いのがいいですね。

 

 ところで、新春を迎えた湘フィルですが「さあ、パウロの年!」と言う気合があまり感じられないのはどうしたことでしょう?

「演奏会は、まだ10月のことだか......」??? こんな気分が感じられます。でも考えてもみて下さい。1周目の譜読みはまだ終っていないし、2月から10月までの練習回数は、合宿を入れても僅か40回足らずです。

 

 昔、松村先生がこの団にお見えになった頃「日頃は楽譜を一度もあけず、週に一度練習会場に来て初めて楽譜を拡げ、口をあけて待っていれば何かを口に入れてもらえる。そんなことでは絶対いけない」と、また「音楽のステージに立てばプロもアマもない」とも良く仰っていました。

 

 私たちがプロの音楽家に比べて何が異なるかと言えば、アマチュアはステージに立つまでに格段の時間を持っているという事です。この時間を有効に使わなければ技術的に勝るプロと対等の、あるいは、それ以上の演奏が出来るわけがありません。「ステージに立てばプロもアマもない」との言葉は、沢山ある時間を有効に使い、ひたむきに練習を重ねてこそ、はじめて成り立つのです。

 

 1月の9日と15日の練習では、正に、長いこと引っ込んでいたはずの昔の「口開け幽霊」が舞い戻って来たかの感があり、愕然としたのは私だけでは無いはずです。

幸い22日の練習では、微かに希望を見出せるような練習に戻ったようにも思いますが、私たちは僅か40数回の貴重な練習日のうちの2日間を、無為に費やしたのではないでしょうか?

 

パウロの年の光の春を全身で感じられるような、一生懸命で清々しい演奏をするために、もっともっと音楽に真剣に向き合ってゆきたいものです。

湘南フィルハーモニー合唱団
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