2012年3月 6日アーカイブ

再(?)び「合唱の極意・基礎編」を

 ずっと寒い日が続いてきましたが、このところ昼間の気温が2ケタの日もあり、何となく「春がくるのかな?」と思うこともある今日この頃です。

 

 私達の、オラトリオ「聖パウロ」への取り組みも、当初予定から2ヶ月程遅れましたが、何とか第一段階(全曲音とり一巡目)を終え、第二段階を始められる事となりました。

第一段階で、この曲の大よその形・イメージを掴めたと思いますが、これからが、曲を詳細に学び、理解し、身につけ(消化・吸収)、表現へとつなげていく、本来的な意味での「音楽創り」の段階で、私達は、新たにスタートを切ることになると思います。

 

この新たなスタートに際し、見て(学んで)おきたいものがあります。

後段の【添付資料】をご覧ください。これは、ずっと以前に松村先生がお書きになり、何度か湘フィル通信にも掲載されたという「合唱の極意・基礎編」です。

(私は湘フィル7年生ですが、今回初めて触れました...或いは、湘フィル通信に掲載されたのを覚えていないのか...?)

 私より後に入団された方はご存じないかも知れない、また、既にご存じの以前からの団員の方にも、再(?)度、見て(学んで)いただきたい、と思い、松村先生のご了解を得て、ご紹介するものです。

 

 よく噛みしめ、味わい、学びましょう。

ここに書かれているのは、まさに湘フィルというか私達が、合唱に取り組んでいくうえでの、大原則、基本理念、指針、バックボーン...言い方はいろいろあるか、と思いますが...つまり「拠って立つところのもの」である、と言えると思います。あるいは戒めと言っても良いかも知れません。

 

 これを知ったうえで、毎回毎回の練習、ご指導、自分達の取り組み姿勢等を自分自身で評価・見直ししていきたい、と思います。

それが、私達の目指す良い演奏に、つながっていくものと信じます。

 

 最後にこれから本番までの大きな流れを確認しておきましょう。

    ・節目(イベント):6月:合唱祭、 7/28,29:合宿、 10/20:本番 

 ・練習(想定):  3月~合唱祭:見直し(全曲音とり二巡目含む)

              6月~7月(合宿まで):確認    8月~9月:歌い込み

                     10: 仕上げ、オケ合わせ    1020日:本番

  ということになるかと思います。

この間、少人数練習、暗譜等、諸々の課題に積極的に取り組んでいきましょう。歌えること、練習ができることの幸せを感じ、感謝し、一回一回の練習を、悔いのないものにするように、頑張りましょう! よろしくお願いします。

 

(文責:Ten 濱口)

      

合唱の極意・基礎編

 

の1 声を発することは、能動的な作業と知るべし

 合唱団を選ぶ。合唱団に入る。練習に参加する。すべて能動的な作業から始まった。しかし、そこにいるだけでは、何も始まらない。音を発しなければ、何もないのである。それも出させられる声ではなく、自らの内から発せられる感性の信号でなくてはならない。

 

その2 全ての原点は、呼吸にあり

 何も難しいことではない。人間の喜怒哀楽、全ての感情表現が呼吸にある。さらに、吐き出す息に感情が乗るとするなら、その息を吸い込むときに既に感情の変化が起こっているのである。このことを考えるなら、出そうとする声の質によって、吸い込む息の表情が変わらなくてはならない。吸い込む息が大事だとすれば、それを吸い込む前の吐き終わりこそが最も大事だということになる。つまり、フレーズの終わりをどう歌うかが重要だ。

 

その3 声に生命を与える

 生きた声、死んだ声。音が聞こえているだけの声と、それに表情が乗っている声の違いのことである。表情を伝えるために、継続する息の供給が必要不可欠。響きを伝え、聴き手の心の奥底にまで届く長い息の流れが生まれた時、人の声は、『歌う』から『祈る』へとその世界を変える。昔から「『歌う』は、三度『祈る』に等しい」という。

 

その4 合唱とは自の存在を消すことに始まる

 突出した声、揺れた声、硬い声など、自の存在を確認することのできる声は、たくさんある。これらを捨て去ることができたとき、自の存在は消え、そこには、超自然の響きが、かぎりなく生まれて来るのだ、.........倍音

 

その5 声部間の対話が音楽を生み出す

 演奏者は、指揮者との二次元的つながりで演奏してはいけない。自分以外の声部の動きを全て知り、その響きの中で自分の旋律を見つめなくてはならない。そして、他声部との対話が生まれたとき、指揮者との関係は、三次元、四次元へと世界を広げ、音楽を創りだしていく。

 

その6 感動とその分析の必要性を知るべし

 作品に対して大いに感動すべきである。感動なきところに音楽は生まれない。しかし、重要なのは練習の段階で、それをどう冷静に分析するかである。更に、分析したものを、どうテクニックに置き換えていくかである。この分析が為されなければ、聴き手に何一つ伝わることはない。

 

湘南フィルハーモニー合唱団
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