2014年1月 2日アーカイブ

合宿を終えて

||2013年12月号より

  「舞台の上で音楽する時、そこにプロとアマの区別はない」                                      松村先生が何度も言われた、その言葉が持つ意味の厳しさを改めて思い起こした合宿でした。
 今、私たちが感謝しなければならないのは、先生ご自身がその言葉が実現できるよう指導を続けて下さること。「いや、感謝なんかより、自分がこの歌をどう歌いたいかを表現してほしい」と言われるでしょうね、きっと。
 私たちが演奏するとき、聴いて下さる人たちは、これはプロのオケの音、プロのソリストの声。ああこれはアマチュアの合唱と区別して聴いているわけではありません。150人+50数人が演奏する音楽が一体となって、どんなふうに耳を楽しませてくれるのか、どんなメッセージを伝えてくれるのか、感動を共有できるのか期待して聴いているはずです。

 「そんな当たり前のこと、分かってるよ」と言われそうですが...。どうも普段の練習ではこのことが忘れられ、「私たちは素人なんだから、練習はそれなりにすればいい」そんな気持ちが潜んでいるような気がします。斎藤先生が言われる「ドヨヨーンとした顔」で歌っている時、そんな気持ちが出ているかもしれません。その時、歌は死んでいます。もし、指導者がそんな気持ちを感じ取って「それじゃあ、それなりに」と考えたら、湘フィルの命脈は尽きます。
 
  演奏会は「私たちはこんな曲を練習した結果、この程度まで歌えるようになりました」という発表会ではありません。私たちがその音楽をどのように表現し、聴いて下さる人たちにどう受け止めてもらえるのかの、真剣勝負でなくてはならないのです。
 悲しいことに私も忘れることの名人です。譜読みを終えた段階でも、「思い出し歌い」になることが多いのですが、もうそんなことを言っている時期ではありません。練習前に緊張度を高め、「これが俺の歌だ!」と自分の歌を歌う。このことの大切さを合宿でもたくさん教えて頂きました。22日の練習で今年も終わります。「えっ!また合宿前に戻ってしまった」なんてことのないように。心して。

 嬉しかったことをひとつ。大好きなブラームス「運命の歌」の姿が見えてきた気がしませんか?練習中のマエストロの言「こんなにロマンチックな旋律なのにオーケストラには厳格な八分音符の縛りがある」。in tempoでの感情表現。「これぞブラームス!」この人、人生でも、沸き起こる思いを厳格なリズムが支配してたんだろうな。
 「運命の歌」絶対いい演奏をしたい。むろんほかの曲も。

                                                       (B)S.S

湘南フィルハーモニー合唱団
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