神奈川県合唱祭を終えて                                      

 

 神奈川県立音楽堂は今年開館60年を迎えた。戦後の混乱がようやく収まりかけた昭和29年。演奏会場と言えば、東京でさえ日比谷公会堂くらいしか無かった当時の神奈川県に近代的な音楽ホールが作られたのは、いま考えると奇跡みたいなことだ。
 この音楽堂で開かれた国内外の名演奏家によるコンサートによって、どれほど沢山の音楽ファンが生まれ育てられたことだろう。そして間もなく始まった神奈川県合唱祭、このステージに立つことは合唱人の誇りであり憧れだった。

 そんな音楽堂の歴史とも重なる合唱祭も57回目を迎え、湘南フィルは今年もそこに参加することが出来た。いつもの梅雨の時期ながら6月29日のその日は晴天。強い日差しに汗を掻きつつ紅葉坂を登った方も多かったろう。
いつもの市従会館よりは多少狭いながら、連盟のご厚意でお借りできた練習会場の婦人会館は音楽堂の目の前。服部先生の指導で練習も滞りなく終わり本番会場へ。
 今回はブロック途中での出演とあって落ち着かない気持ちで客席に座る。Cブロックの始めは桑原妙子先生コーナー。少年少女合唱団やマルベリーの皆さんの素敵な合唱を聴かせて頂いた後、少人数ずつ出演待機場所のロビーへ向かう。ロビーでの待ち時間は少々長いように感じた。舞台裏の狭いことは致し方ないことだが、多人数団体は客席から直接舞台へ上がるなど考慮していただけたら有難いことだ。

 演奏については、この「通信」にも「講評」と他団体からの「わくわくメッセージ」を載せたのでお読み頂きたい。合唱祭の講評だから少々割り引いて読んで頂くとしても、講師の先生方には好感を以て聴いて頂けたのだと思う。翌週の7月5日、練習会場で聴いた録音のひどさ、と言うよりラジカセの再生音のひどさと言った方がいいだろうか。服部先生がおっしゃるように、あれを聴いて落胆することはない、あの音が会場で鳴っていた音では決してない。
 しかし、だからと言って安心していい訳ではなく、音程の届かなかったところ、やや乱暴に聴こえる歌い方や子音の立たないことなど。ひとり一人が反省しつつ今後の練習に生かしていきたい。
合唱祭への参加は、同じ趣味を持つ仲間に湘フィルの存在をPRする場であり、たとえ一曲だけであってもホールの響きを体感する機会でもある。その意味で今回の参加が104名と団員の3分の2に止まったのは残念なことだった。                               

 最後に毎年、この合唱祭のため、献身的に運営に携わって下さるボランティアの方々に心から感謝したいと思う。                                        (団長) 鈴木愼吾

湘南フィルハーモニー合唱団
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