オケ合わせ

オケ合わせはいろいろなことが起こる。楽器の音が広がるのでピアノのようにかっちり合わせにくくなる。微妙なずれが生じて、美しいマエストロの指揮がテンポを合わせるための動きになったりする。ソリストの豊かな音量に圧倒されてやたら力が入ってしまったり、美しい響きや華麗な子音捌きに聞きほれて出損なってしまったり。テンション上がるのだがミスも出て、気分も上がったり下がったりと忙しい。でもやっぱりうれしい。豊かな音楽がそこにあり、自分がその一員であることはしあわせだ。あとは本番を残すのみ。今こうして歌えることの幸せをかみしめて、悔いのないように歌いたい。

コメント