充実の時間

10月になりました。カウントダウンもあと4週。1ヵ月ではなく4週と思うと緊張する。1週間はあっと言う間に過ぎてしまうから。歌の完成度もさることながら、準備も山場を迎えていて緊張は尽きない。今回は全団の合同練習。磯子公会堂の客席の最後列に立って歌う、その眺めはなかなか壮観です。客席いっぱいの団員、前後左右に加えてこの高低差。微妙なずれでぐらつきそうなところもあるけれど、繰り返すうちに整ってくる。本番1回でばっちり決まるだろうか。300人を束ねるマエストロは、全身全力を使って大変だけれど、その求心力は半端ない。この後も合同練習が続くのは本当にありがたい。こんな人数で練習できるなんて恵まれたことですね。
Te Deum 冒頭、男声合唱特有の倍音が立ち上ってくると鳥肌が立ちそうになる。ピアニシモの表示があるが、大人数で創る弱音の表情は、草原を風がわたってくるようなスケール感があって心地よい。演奏会がこれで始まるのがとても楽しみ。続く大音量への変化も、ただの強さだけでなく、整った美しい和音で聴く人の心をわしづかみにできたら、などと野望を抱いているこの頃です。
本番は楽しみだけれど、この楽しみが終わってしまうのも寂しい気がしています。残りの時間を充実した練習で過ごしたいですね。

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