ピアノを外す

10月26日(土)戸塚フォーラム ヴェルディ 聖歌四篇「Ave Maria」 ハイドン「四季」12番

先週初めて「Ave Maria」をピアノを外して歌だけで合わせたときは、どうなってしまうかと全体に緊張が走っていた。でも今週はまるで当たり前のように最初からピアノなし。でも雰囲気に特に緊張感はなかった。みんなピアノなしに慣れたというところか。

今週もそれぞれのパートで、苦戦する部分があった。聴いているだけで難しそうな臨時記号の連続。うまく音の幅が取れなくても、想定通りのハーモニーにならなくても諦めず何度も繰り返し。先生はなかなかアヴェマリアから解放してくれなかった。

さらには癒しの「四季」の時間まで、ピアノを外して歌う時が出てきた。確かにピアノがないと、より自分たちの縦の和音に集中できる効果はありそうだ。が、美しいグランドピアノの音を耳にする時間が減ってしまうのは個人的には残念である。もしかしてピアノの先生は出番が減って、もしかしたら密かに喜んでいらっしゃるだろうか。いやいや、私たちの作り出す微妙な音程の響きの渦に長時間さらされ、「これなら大きい音で鍵盤を叩いて音程を直してしまいたい」という衝動を抑えるのに大変なストレスを感じていらっしゃる気がしてきた…。

この「Ave Maria」の練習をハードに感じず、曲の美しさを噛みしめながら当たり前に歌える日が近いことを願いつつ。(TWO)

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