2025年6月14日(土)ヴェルディ 聖歌四篇 アヴェマリア・スターバトマーテル 神奈川公会堂
ダイヤモンドの練習日。以前湘フィルにいらした懐かしい方々にも再会できて、うれしかった。まずはアヴェマリア。ソプラノが悪魔の音階を歌う最後のページから練習する。2つのパートの音がオクターブや5度の関係になる箇所を意識し、そこを手がかりにして音程を揃えていく。2音がピタッと揃うと快感だ。ところが、4パート揃うと手がかりの音が聴こえなくなる箇所があり、情けない。でも、必死に聴こうと耳に神経を集中するのはとても気持ちの良い充実した感覚だった。全体の音が合ってくると、音が昇華されて公会堂の高い天井に昇っていくようだった。
今日はユニゾンの大切さも印象に残った。特にスターバトマーテルは、出だしをはじめユニゾンが効果的に使われている。アヴェマリアで皆の耳が開かれたせいか、出だしのユニゾンの精度が増した気がした。ベースやアルトのパートソロのユニゾンは、最初は濁っていたがどんどん澄んできて、同時によく鳴り渡った。一糸乱れぬユニゾンの響きは迫力がある。
ベースのパート練習の時、先生が深く太く開放された声で見本を示してくださり、皆拍手。そのあとベースが負けず劣らずいい声で歌ったら、さらに大きな拍手。もう本当に、練習前から飲んじゃってるような、伸びやかで明るい、いい声だった。上手な合唱を聴くとユニゾンがうまいなあ、と思うが、ダイヤモンドもきっとお客さんが聞き惚れるユニゾンになるだろう。3DM
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