意味がある

2025年6月28日(土)ベートーヴェン ミサ・ソレムニス グローリア 神奈川公会堂

 フーガの部分を念入りに練習する。全員で歌ったあと、まず男声2パートで合わせる。繰り返していくうちにすっきりしてきて、リズムの合う所、ずれる所、協和音程、ぶつかる不協和音程などがとてもはっきりしてきた。次は女声。メリスマをゆっくり歌い、だんだんデジタルな音程になってきたと思う。
 先生は、アルトやベースに高い所を歌わせるのは意味がある、と何度か言われた。普段と違う音域を苦労して歌わせて強調するのは、今までにもよく出てきたが、生身の人間ならではの方法だと思う。どのパートと一緒に動くか、など他のパートとの関連も確認していった。改めてよく楽譜を見てみると、例えばソプラノはベースと一緒に動き、次にアルトと動き、次にテノールと動くなど、仲良く動く相手を次々と変えていく。きっと意味があるのだろうが、ちょっと節操がないとも言える。
 今日印象に残ったのは、MとNの部分の伴奏だ。ずっと低いラの音を連打し続けて、音程の道標のようだった。なぜ今まで気が付かなかったのかと思うが、とても面白く効果的で気に入った。確かドイツレクイェムにもこう言うのがあったと思う。これにはどんな意味があるのだろう。3DM

コメント

  1. Muggle より:

    どんな意味があるのだろう ……
    ラの音がずっとずっと続くのは、
    Orgelpunkt(オルゲルプンクト)🟰持続低音という技法です。

    このMとNの部分は
    例えば
    小学校等で「気をつけ!礼!直れ!」という場面を、
    🎶ジャーン ジャーン ジャーンと音付きで、思い浮かべてみましょう。

    その「礼」をしている時間がずっとずっと1ページ以上続いている状態がラの音の連続です。
    このラの音は、二長調の属音(主音から数えて5番目の音)なので「属音のOrgelpunkt」と言います。

    そしてやっと459小節で解決音。
    「直れ!」となって、頭を戻せて良かった(*^_^*)ー!という安定した解放感のある和音にたどり着きます。

    Muggle