暗譜目標にもなっている Libera me 、もう今までに何回歌ったことだろう。リズム・テンポ・音程そしてパートの絡み合い、やり直せばかなりのところまで修復できる。でも、この1回目のできなさ加減がすごすぎないだろうか・・・クリスマスの曲も同様、できないことならいざ知らず、やり直せばできることは最初からやっておきたい。最初の息を吸うときに、これから歌う曲のすみずみまでを見通せるようになっていたい。どこまで思い描き、そして相応の準備ができるか~集中力と愛情で、一回目をパーフェクトにクリアしよう。
ひとつの曲を歌うのに、これだけいろいろと音楽的な材料を掘り出して示してもらえることが、どれだけぜいたくなことか・・・与えられたものをこなしさえすれば道が開けていくなんて、本当はすごいことなのだ。時間をかけて練習したことのひとつひとつを、置き忘れてしまうなんてもったいなさすぎる。全部実現するのはむずかしいかもしれない、でもせめて何かをやろうとしているうえでのあれやこれやでありたい。とりあえず出てしまった何も考えていない音、声には魅力の輝きはない。私たちには既にたくさんの蓄積があるはず。集中して持てるものを出し切ろう。
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