合宿行ってきました。下界と隔離されて歌三昧の2日間。湘南国際村のホールはいつものことながら歌いやすい。響きがよいので、うまくなったような気がするのだ。実際、Te Deum 冒頭の男声合唱は充実した響き、魅力的な音色で、う~む、うなってしまった。分奏で相当しぼられたそうだが、これは女声もうかうかしていられない。緊張が走るが、弱音で同じ音の連続する部分の高さがキープできなくて玉砕。1回でできなくては意味がない・・・あんなに練習したのに。マエストロのお叱りを受けたが、2回目でできちゃうってひょっとしてすごいことですよね。風邪でコンディションいまいちだった私は、やっているつもりでも、言われてもなかなか思うようにならず、え~次はOKなんだぁと複雑な心境。正しいフォームに意識して持っていけるって、かなりいいところまできてるはず。言われないと出来ないのは宝の持ち腐れだけど、できるのなら道は近い。忘れずにやれるだけの気概、湘フィル女子にはありますよね!!
響きの多い環境で練習するといろいろなことが楽しめる。力まずに息を入れていくと豊かに鳴り始める倍音、短調か長調かをイメージするだけで整ってしまう微妙な和音構成。残響をくゆらせるように使う、pが3つとか4つの表情とか、切り際の半拍で時間が止まってしまう緊張感などなど。(ヴェルディーって天才!)この大人数で表現するダイナミックレンジの大きさ。音程がぶれてしまうほどの勢いだって頼もしい。足りないものを引き出すより多すぎをコントロールするほうが気持ちが前向きになる。まだまだ未完成だけど、うまくなっていく可能性をたくさん感じた合宿でした。懇親会もにぎやかに、チャリティーオークションも大盛況。盛り上がってきた気持ちをみんなで熱くつないで、2ヵ月後の本番へ向かっていきましょう。
千年に一度の大震災に居合わせた私たちが、演奏会でレクイエムを歌うめぐり合わせ。ひき合わされたこの年、亡くなられた方の魂が天国にいけるように、被災された方の心が癒されるように、心を込めて歌おう。マエストロの思いと私たちの演奏がひとつになりますように。
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