考える年の暮れ

今年最後の練習は、会場の都合で7時スタート。でもいつもの発声の時間に合わせて6時過ぎからちらほらと団員が集まってくる。時間を間違えたという人もいるけれど、家にいても落ち着かなくて(私も同じ)出かけてきた人も何人もいる。待ち時間のちょっとしたおしゃべりでも何となく気持ちがほっとする。イヤホンして楽譜広げて予習している人もいる。なんというかこういう空気っていいですよね。

パウロの後半の音取りが始まった。10月の本番に向けて、まだまだ音取りしなくてはならない曲がたくさん。いい曲がたくさんあるので楽しみです。練習後はささやかに納会。ほんの少しの時間でも、小さなクリスマスツリーが飾られたり飲み物やお菓子が用意されて、こんな心配りも湘フィルのいいところです。

先生方のお話しはそれぞれに印象深く心にしみました。

7月のヴェルディもクリコンも、こつこつと積み重ねた練習が自分のものになったとき、いい演奏ができると感じた。豊かな音楽を与えられる時間に言葉の練習などをしないですむように、自分でしっかりやってくるようにして下さい・・・と織田先生。

美しい夕陽が輝くように、皆さんの音楽も光り輝くものを放出できるようにがんばりましょう!!・・と力強いメッセージの斎藤先生。

今年の大震災をどう受け止めるか。あるシスターはものごとをすべてHappyととらえる。なぜそのことが起こったのか。どんなに辛いことも大変なことにも神様が与えて下さったことには必ず意味がある。本当に被災された方には申し訳ない言い方かも知れないが、千年に一度の震災が起きたこと、それに巡り合わせたこと、その時起きたこと考えたこと、レクイエムを歌っていたこと、今こうして歌っていること、そのことを深く考えるためにあった。歌うことは、自分だけでなく人と感動を分かち合うことができる。今あることに感謝して今できることを考える・・・うまくニュアンスを伝えられないですが、聞いていたみなさんはわかりますよね、マエストロの心の奥からの言葉。

忘れてはいけないことはたくさんある・・・忘れないだけでなく何か力になりたい・・よく考えることにしましょう。ではみなさんよいお年を!

 

 

 

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