伸びる 深める

昨年のクリコンにゲストで来ていただいた会田莉凡さんが、今年の日本音楽コンクールヴァイオリン部門で第1位に輝いたそうです。先日NHKETVの「らららクラシック」という番組で密着取材をしていました。過去3回チャレンジしていて、3回とも本選に残れず、ソロではなくオーケストラの仕事をしたいと思うようになった。昨年はエントリーもしなかったが、コンマスを目指すのならばソロの勉強もした方がいいと勧められ、改めてチャレンジしたのが今年だったそうです。オーケストラの中では和声がとても大事だということに気づき、ほかの楽器がどんな音を出しているのかに気を配るようになった、とインタヴューの中で話されていました。

昨年のリハーサルを聞かせていただいたとき、弦楽のアンサンブルの生き生きした様子がとても印象的でした。学生さんではないような貫録というか堂々とした雰囲気のある方でしたが、番組できいた本選のバルトークも、ほんとうに圧倒的な迫力がありました。ほとばしるようなエネルギーと若さのはじけるきらきらした感じ。きっとこれからぐんぐん伸びていかれること思います。

コンクールにチャレンジすることは、限られた時間に深く掘り下げた練習ができるのがとてもよかったということです。私たちも目標を持って、深く濃い時間を持ち、自分たちの音楽を豊かにしていきたいですね。

 

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