揺れ動くシューベルトのこころ

8月3日は茅ヶ崎の花火大会。練習会場のお隣の公園では盆踊り大会が開かれていました。でも私たちはうかれているわけにはいかないのでした。合唱祭で飛ばしてしまったGloria のフーガ、とってもむずかしいのです。揺れ動くシューベルト氏の心模様なのでしょうか。微妙な半音階や跳躍が続いて気を抜けないし、長い道のりなのにちっともパターンにまとめられるところがないし。愚痴ばかりいってないで練習すればいいのですけどね。他のパートも、聞いてみるとびっくりするくらい複雑怪奇でアクロバティックなことをやっていて、感心してしまいます。でもみなさんがんばってますよね。弱気で軟弱な音程より、どうだ!っていうくらいがっちり歌った方が見込みありです。もう少しこなれてくれば全体がまとまってくるはず・・・です。自信がないと変な声になったり遅れてしまったりするのは恥ずかしいですもんね。

前半は白井先生のご指導でした。お若いけれどこの大勢の人生の先輩たちをぐぐっとひきつける力は魅力的です。ピアニシモで入ってイントネーションに沿った強弱の曲線を描く短いフレーズの練習で、まっすぐ歌っていいのはパバロッティだけです、という一言で男声のガツンとした歌い方がふわっとやわらかくなり、お~~すごい!と心の中で拍手したのでした。びしっとイメージの伝わる語録、マエストロとはまた味の違ったものがあって楽しいです。贅沢だなぁ~。うまくならなくちゃ。

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