合宿終了

早いものでもう9月。恒例の合宿がやってきました。宿泊をしなくても練習に通ってくる団員を含めると90%を超える出席率。密度の高い練習が続きました。できるのにやらない、言われて2回目にできてしまうというようなことが今回は少なく、充実した内容だったと思います。うまくできないことがあっても、やろうとしていてできないときはいくらでも手を差し伸べてくれるマエストロです。楽譜に書いてあることはすべて実現する意気込み!楽譜に書いてあっても私たちが気付かないこと(それがとっても大事だったりする)まで、はっとするような発見がいくつもありました。
歌い出す前にみんなで一緒に息を吸う。それだけでずっと歌いやすくなります。歌い出す前の息の表情が生まれ、歌そのものの表情もずっと豊かになる。湘南国際村の大会議場はよく響くので、ちょっとだけうまくなったような気分になるのですが、緊張するパートソロの出だしがすごく楽しみになりました。それぞれのパートの歌うフレーズが他のパートとどんなふうに絡み合い、アンサンブルしているのかも、あちこちで耳を開かれ、これまた楽しみが増えました。同じ音、同じ言葉を歌っている場面でも、テノールの時は深い悲しみ、ソプラノになると温かい慰めに感じられるのはオーケストラの和音が違うから、というのも心に沁みました。和音の中で色が変わっていくデリケートなバランスの感覚も気持ちのいいものです。
練習を終えるとお楽しみの懇親会。今回は出し物が8つも続く大演芸会となり、生き生きした表情、練習よりしっかりした音程、聴き手を唸らせる歌心、ほころびなく歌い終えて自画自賛などなど、たっぷり楽しませていただきました。この和やかな空気が、みんなで本番を盛り上げていくための大事な力になるような気がします。合宿でたくさん練習したことがちゃんと積み重ねになっていきますように。

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