暗譜

楽譜の見方がよくない、自分のパートのテーマは暗譜して顔を上げないと合わない、とりあえず1回歌ってみる時期ではない。マエストロからいくつもの苦言が。耳の痛いことばかりだ。「若いころのように覚えられなくなったわ~」という声が周りから聞こえた。それは確かにあるかもしれない。でも繰り返しの練習が苦でなければ数を重ねればきっと覚えられる。最近2歳半の孫と遊んでいると、その集中力と吸収力のすごさに驚かされる。一度気に入ってしまうと同じ事をいくらでも嬉々として繰り返している。ものすごく真剣な顔をしていることもある。好きなことにはまる快感。本当に楽しそうだ。私たちにも好きな曲を歌える喜び、もっとうまくなれるかもしれない希望がある。やらなきゃならないと思うと苦痛だが、好きなことなら時間をかけたくなる。たぶんまだできることはたくさんある。
子音の落としどころの原則も、地道なリズム読み練習を繰り返すことで効果が上がると思う。そもそも子音が聞こえないということもあるので、支えて子音を入れる練習も必要かもしれない。「よその言葉だから難しいね」とマエストロが言うと、ここでいつも笑い声が起こる。なぜ?難しいからできなくても仕方ないねと安心していないだろうか。難しいのだからもうちょっとがんばりたい。

コメント