楽に歌おう

10月2日 ブラームス ドイツレクイェム3番・1番 戸塚フォーラム

 台風一過の秋晴れの日。久しぶりに2時間のフル練習。会場は満席で千鳥格子模様が美しい。
 3番を最初から歌う。ページをめくると世界が変わるかのように、どんどん曲想が変わっていく。もちろんどの曲もそうだけれどこの曲は特に際立って感じる。その各部分を細かく丁寧に練習していった。
 今日は、対旋律になったらハーモニーの中に入って楽に歌うという表現がとても腑に落ちた。テーマや主旋律ではない脇役の部分をどう歌うかは私たちのセンスに関わる重要な課題なのだと思った。他にも同じ旋律を楽器が弾いてくれる、高音部は力づくで出さない、メリスマは軽くひらひら、等々楽に歌う大切さがわかった。問題は、そのためには周りの音を聞く余裕や、高音を軽々と出す技術を身につけなければならないということ。今日もせめて周りの声を聞きながら歌おうと思ったが、気がつくと自分の声ばかり聞いていた。全く楽に歌うことは楽じゃない!
 久しぶりの2時間は長かった。先生は録画用のカメラに向かって手を振ったり、蚊がいる、と指揮棒を振り回したり大サービス。おかげで気分だけは楽になった。
 帰りに外に出ると地面が濡れていた。頑張って2時間歌ったから雨に濡れずに済んだ。3DM

コメント

  1. より:

    「楽に歌うことは楽じゃない!」至言ですね。聴いている方に「楽に軽やかに歌っている」と感じさせることができるまでには大変な努力が必要なんだ。気楽に歌ったら楽には歌えないと皆んなが気づいて欲しい。