11月6日(日) バッハ マタイ受難曲 3・10番 保土ヶ谷公会堂
最初に先生からダイヤモンドコンサートVol.Ⅱについてお話があった。「同じ言語で音楽をしているから通じ合える」「本当にとてもいい時間をいただいた」という言葉は、全員が共有している思いだろう。300人がいろいろな場所で歌っているのに不思議な、でも確かな一体感があった。私は、終了直後の先生の放心したような無防備な表情が忘れられない。あの表情で、演奏会の大成功が証明された、と思った。
そして、待ちに待ったマタイ。これから1年間ずっとバッハが歌えるのだ。何とうれしいことか。でも来年の今頃はもう演奏会が終わっている。寂しい。なんちゃって気が早すぎますね!1年間じっくりマタイを味わい尽くしたい。
コラールを細かく練習した。uを深く発音する(本番までにどのくらい顎が下がるか、とのこと。外れない程度に頑張ろう。)、四分音符は八分音符を感じて子音を合わせる、八分音符を歌っているパートは四分音符のパートを動かしていく力と収めるブレーキの両方を持つ、小節を跨いだ同じ音は強調する、など、おなじみの注意が満載だった。10番ではuとuウムラウトの発音の違いを徹底的に練習する。倍音が全然違う、という話に興味をひかれた。ベースの高いラインはバッハの信仰心の表れ、から始まったダヴィンチコードのような話も面白かった。ああいう話もこれから楽しみだ。
心に残ったいかにもコラールらしい注意は、行って帰るの繰り返し、という言葉。そこに大事な言葉が入り、強弱がつき加速・減速する。なるほど。歌うと自然にそうなりそうだ。もちろんそうはいかなかったけれど、大丈夫。練習して必ず歌えるようにしよう。
初回から会場全体がとても引き締まっていた。私たちは合唱に対して貪欲になったのだ。3DM
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