成功の予感

9月9日(土)バッハ マタイ受難曲 1〜37番 神奈川公会堂

 いける。最高の演奏会になる。そういう確信が私たちにも先生にも芽生えているのではないか。
 27bでは「だいぶ腕上げてるよ」との言葉!相変わらず「1回目で出来たら」を今日も何度も言われたが、すぐに修正できるようになってきたと思う。当日はゲネプロで微調整して本番はバッチリ……と、期待は膨らんでいく。
 成功するために克服するべき点は山ほどある。まずはリズム。今日も1度で成功した曲は一つもない。完全に遅れたり先ばしったりすることは殆どなくなったが、一人一人のテンポ感が違うのだ。それを例えば1番では2対1の通奏低音のリズムをつかまえて合わせていく、30番ではタイの後合わせる意識をする、などと教わった。それからコラール。強弱、4小節フレーズか2小節フレーズか、キープかクレシェンドか収めるか。歌詞も含めて課題が山積だ。そして、どういう文脈の中での曲かを理解すること。今日印象に残った話は24と25の対比だった。24番は、神の御心で十字架にかけられる運命を嘆きながらも受け入れる覚悟を決めるキリストの悲しみ。その短調のカデンツの後、「神の御心はいつも正しい」という確信を歌う25番の長調のコラール。そのような文脈がわかるとクレシェンドやアクセントや八分音符の動きが全て必然性を帯び納得できる。
 練習中自分が歌わない時にもう一方のコーラスが歌う様子を見た。ほとんど全員顔が上がっていて生き生きと自信に満ちて歌っており素晴らしかった。下を向いている人の方がすごく目立ってしまっていた。あと1ヶ月半もある。1週ごとに課題を克服していきたい。私たちはどこまで向上できるだろうか。3DM

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