全員揃って

12月24日(日)ハイドン 四季 2・6・8・9番 保土ヶ谷公会堂

 流麗で快活な春の歌を、とってつけたように、親のかたきみたいに、必死に子音を入れることなく、曲の流れの中で全員揃って子音を入れながら自然に歌える日はいつ来るのだろうか。先生が、みんながちゃんとやらないと意味がない、と言われたが、まさにそれが合唱の恐ろしい所、でもすばらしい所だ。全員揃って子音を切るのも、他の人とずらしてカンニングブレスをするのも、どちらも全体のために一人一人が責任を持つと言う点では同じだろう。その責任は決して分散されることはないのだ。
 今日はその他にも、音価や休符の長さをきちんととる、FreudeやWonneの語感がそこに来るように歌う、sich、Lenzはそのままの発音で短く切る、など練習した。子音の処理はもちろん1音・1語を大切にするその先に名演があるのだ、ということを感じさせる今年最後の練習だった。
 冬至も過ぎ、寒くはなるが1日ごとに日が延びていくだろう。Aus ihrem Todesschlaf erwecke die Natur! マタイロスは続くが、来年も細部を大切にしながら楽しく「四季」を歌っていきたいと思う。皆様、良いお年をお迎えください。3DM

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