日々の積み重ね

2024年5月11日(土)港南公会堂 ハイドン「四季」12番、18番
夏、12番の復習から。少しは言い慣れてきたような気がするけれど、Heil の l とか、jauchzet の ch とか、普段使わない舌の動きや口の中のかゆい感じはなかなかうまく使いこなせないですね。l も3段階あって、①舌を上あごにつけていない、②つけているだけ、③母音と共にlが前に飛んでくる。マエストロがやって見せてくださるとう~むそうかと思うので、マスターしたい技ですね。毎回、全体のリズム読みとか各自で読んでみる時間が途中で挿入されるのですが、これが毎回ありがたくありつつも、歯がゆいというかもったいないというか悔しいというか…ほんのちょっとやるだけで効果があるなら、もうちょっとだけ自分で読んでおけるといいなぁと思います。お家で時間を取れないときは、ちょっと早く来て指とまに出るとか、練習直前でも1回音読するとか、一夜漬けならぬ5分前超浅漬け、いかがでしょう。脳と口が思い出すだけで、何か違うはず。
18番の嵐の場面にも突入しました。最初はやっぱり子音の落としどころがバラバラ。テンポ感もつかめていないので撃沈でした。すごく速いので、ここも子音の切り口をぜひぜひバッサリ揃えたいですね。気ばかり焦ると噛んでしまうので、まずはゆっくり落ち着いて。来週は少し前進しますように。

コメント

  1. Yuki より:

     ハイドンは前作のオラトリオ「天地創造」で旧約聖書の天使が天地創造の物語を歌い、アダムとイヴが愛と創造主を讃美しました。続編のオラトリオ「四季」では楽園を追放された人間の世界を描きます。小作人の農夫・ジーモン、ジーモンの娘・ハンネ、若い農夫・ルーカスの3人が、時に歌い手として、時に語り手として欧州の四季を描きます。登場人物名を新約聖書の「シメオン」と「アンナ」に倣うことで、輪廻を想わせるとともに三位一体の神とこのオラトリオを繋いでいます。
     ハイドンの畏友モーツァルトは魔笛の中で「女と男、男と女、愛には神が宿る」と歌わせ、「愛の試練を乗りこえたもの」に神殿に入ることを許しました。一方、ハイドンは美しい「愛のデュエット」に加え「天国の門を通るには『徳』を持たねばならぬ」と歌わせ、正しく生活したものが天国の門を通り永遠の命を得られると説きます。
     練習は楽しいですよ。ご参加を迷っておられる方がいらっしゃいましたら、ぜひ一緒に歌いましょう。