6月8日(土)ハイドン 四季 41・2番 港南公会堂
今日はひたすら正確なテンポを追求した練習だった。ボイトレの先生が発声練習の時によく清潔にと言われるが、まさしく清潔な歌い方を求められた。41番のフーガでは、流れ続ける十六分音符を意識し、八分音符のパート間のかみ合わせを練習した。簡単なところにくるとリズムがゆるむ、ぬるむ。簡単な所ほど危険だ。2パート、3パート、全パートと様々な組み合わせで徹底してかみ合わせを練習する。音やリズムがクリアになっていくにつれて八分音符3つのverleih unsが次々沸き起こるのがはっきり聴こえてくる。跳躍や休符後のテンポの緩みを修正し、コンパクトなリズム、コーダの切れ味の良い縦線が少しずつ出来上がっていく。歌っていて聴いていて心地よい。まだモヤモヤはあるけれど、この先どこまで歯切れよく歌えるだろうか。
そして春に戻る。寒さがゆるむ春。水ぬるむ春。しかしテンポはゆるんでもぬるんでもいけない。1ページ目を繰り返し練習する。12小節のerの前の溜めが良い。kommの長いmが良い。蕾が膨らむような、生き物が動き出すような、そんな気配がする。この曲は6拍めを意識するといいという。楽譜を見てみると本当にそうだ。すべて6拍目から動機が始まっている。kommだけが1拍目から始まる。八分の六拍子の魅力が詰まった美しい曲を清潔に歌いたい。3DM
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