長母音

9月21日(土)ハイドン 四季 30・28・22・12・18・19番 戸塚フォーラム

 30番はずいぶん弾ける感じが出てきたと思う。先生がよく長母音を指摘されるが、今まで言われたからそう歌おうと思うだけで、その効果を理解しているとは言えなかった。けれども今日長母音の効果が実感としてわかった気がした。長母音が入ることで、弾み、揺れ、重みなどが生まれる。それこそ酒をなみなみと注いだ杯を振り回している感じがする。きっとハイドンがドイツ語の語感にぴたりと合うように言葉に節をつけているからなのだろう。その語感を皆が自分のものにして、心から楽しんで自在に歌っている感じがした。
 ところが、ハイサッサ、ホプサッサが始まると状況は一変。タンバリンやトライアングルが打ち鳴らされる1番盛り上がる所になるとさらに状況は悪化。もう、ほうほうのてい、という感じ。でも何度も反復練習したため、ずいぶん慣れてきて泥酔、悪酔いから、明るい酔っ払い、楽しい宴会になってきた。また次に歌うのが待ち遠しい。
 28番もずいぶん歌えてきたと思う。男声を聴いていると、軽快なメロディーにリズミカルに長母音や子音が入り、疲れを知らない西洋の精悍な狩人が、軽やかに走っているような感じがする。思わず声のする方を見ると、ただの日本のおじさんが必死に歌っているのだった。
 今日は戻っていこう、ということで、22番の後は夏に戻り、3曲全て歌った。最後は大好きな19番で終わってうれしかった。3DM

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