10月12日(土)神奈川公会堂 ヴェルディ 聖歌四篇「Ave Maria」
秋らしい爽やかな晴天に恵まれた三連休の初日。おまけに今日からヴェルディの「Ave Maria」の譜読みが始まるので、練習に来るまではちょっとウキウキしていた。が、練習が始まると想定以上の難曲で、圧倒されてしまった。最初の10小節をやるのにも30分ほどかかる。横の旋律は臨時記号の嵐。同じ音が続く場合でも、縦の和音を考えて高めと低めを使い分けないと美しく響かないからだ。ピアノで聴くととても美しい旋律。でも私たちが歌うと、楽譜通りの不協和音なのか、みんなで間違えているのかよくわからない状態。今日は残念ながら練習の後半でもかなり怪しい響きの曲に聴こえた。「Ave Maria」とマリア様を賛美するどころか、ヴェルディを恨みたくなるひとときであった…。
そして大変だった練習の最後に。「ハイドンの春の2番を1回歌ってから練習を終わりにしよう」と先生が言ってくださった。今日のハイドンは本当に溌剌として、先週より間違いなく春らしい明るい響きであった。練習からの帰り道は「最後にハイドンが歌えて良かった」の声で溢れていた。理由としてはハイドンがヴェルディよりとても歌いやすく感じたこと。そしてせっかく重い四季の楽譜を家から持ってきたからである(笑)。あえて難曲を与えることによって、団員たちのハイドンへの愛とやる気を高めようというのが先生の作戦なのかもしれない。来週からもハイドンに癒されつつ、ヴェルディと向き合っていきたい。(TWO)
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