ミサソレ開始

2025年3月22日(土)ベートーヴェン ミサ・ソレムニス キリエ 戸塚フォーラム

 歓喜と興奮の四季の演奏会から1週間。いよいよミサソレの練習が始まった。最初に演奏会について、長い時間をかけて作り上げるのがアマチュアの良さだ、という話がある。同じ曲と長く付き合うのは本当に幸せなことだ。どんどんその曲に愛着がわき、新たな発見があり、かけがえのない私の〇〇、みたいな気分になってくる。ミサソレも長い時間をかけて付き合って自分のものにしていきたい。そして湘フィルのミサソレを皆で作り上げていきたい。
 四季の言葉の多さと、それに比べてキリエは3つしか言葉がない、という話も面白かった。狩がタヨー、ホー、ハラーリの3語だけだったらどんなに歌いやすかっただろう。でもキリエのたった3つの語には様々なニュアンスがあった。一語だけでもkyにもriにもeにもニュアンスがあり、言葉が少ない=簡単、ではないと良くわかった。eleisonのiの入れ方も、長さを変化させたり、明確に入れたりぼかしたりして、様々なニュアンスを作り出す。子音の入れ方で苦労した私たちにとって、iはとても入れやすかった。
 今日は何度か明るく、明るさを増す、という表現があった。キリエは長調の曲も短調の曲も歌ってきたが、ミサソレのキリエは長調だ。澄んだ浄化された悲しみのような長調だと思う。素直な曇りのない気持ちで歌いたい、と思わせるものがあった。これからゆっくり付き合っていこう。3DM

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