2025年6月7日(土)ベートーヴェン ミサ・ソレムニス グローリア・キリエ 神奈川公会堂
グローリアのMから始める。メリスマは不規則に動き、アーメンの進行は常軌を逸している。いったい今どんな和声が鳴っているのだろう。パートごとに細かく区切って練習していると、もういろんなところから間違った音やタイミングのメリスマとかアーとかメンとかが聞こえてくる。ベースの順番になった時、いきなりcum sancto spirituと歌い出した。えっ?全員揃って歌詞を間違えてるの?と驚いたら、なんと本当にベースだけその歌詞だ。何で?たった1ページしか進んでいないのにヘトヘトで、謎だらけで先が読めない。
すると、先生が「先のことを考えるから歌えないんだよ!」。音が予想外の場所に跳ぶ時、跳躍する先の音は見ないで、2つの音を切り離して別物として考える。そうすると「なんも難しくないでしょ」。いやいや難しいから!……。前からこう言う話はあったが、ミサソレになってからは特に多い。別人格、別の話、ギアチェンジ、カギカッコに入れる、など色々な表現で、旋律をどのように分類してまとめるかを説明してくださる。とてもわかりやすい。
その後もシュプレヒコールのようなアーメンや、ここって必要なんですか、と言いたくなるプレストの部分をクラクラしながら歌い、最後にだめ押しのようにGloriaを3回叫ぶまで身体を酷使する練習が続いていくのだが、書くだけで疲れそうなので、以下略。3DM
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