2025年8月31日(日) 神奈川公会堂 ミサ・ソレ
8月も終わるというのにこの暑さ。秋の気配も感じられるようになってきた一方で、また気温が上がってきている気がする。
Credoもいよいよ終盤にさしかかり、終わりが見えてきたかなと思ったら、最後の最後、et vitam venturi saeculi の1行に何と全体の3分の1のページ数が割かれているではないか。「そして来世のいのちを(望みます)」にamenを絡ませて延々と続いていく。戦火を身近に感じていたベートーヴェンにとって、それがいかに切実な思いだったかがひしひしと伝わってくる。それはわかる、十分に理解できる。命の危機が迫ってくる状況に常に置かれていたら、平和な世に生まれ変わりたいと切実に願うだろう。でもね、なんでまたこんな複雑なフレーズで願わくちゃいけないのかなぁ。まるでベートーヴェン先生から与えられたソルフェージュのお題がどんどん難しくなっていき、さぁこれは歌えるかなと試されているかのよう。天才の故か、はたまた性格の故か。 思いが極まってこのような展開になっていくのだろうけど、絶対に歌う人の苦労は考えてくれてないと思う。
ベートーヴェン先生の性格の良さ⁈のおかげでへとへとに疲れた日だった。各パートの難題に忍耐強くつき沿ってくださったマエストロにただただ感謝。
<おまけ>
翌日、女声だけの合同練習の第1回が行われた。11(12?)団体のメンバーが一堂に介しての練習。湘フィルの女声にとっては3番のLaudi alla vergine Maria は初めて歌うことになるが、女声合唱団の皆さんはすでに練習が進んでいるのでとても心強い。普段それぞれの団で全く違う活動をしているメンバーが隣同士で同じ曲を歌う。これは滅多にない経験。しかも常に同じマエストロからご指導を受けているので、ご注意がすぐに反映されて気持ちが良い。それに何より神奈川公会堂いっぱいに響くハーモニーに厚みがあり美しかった。
私は遅れて参加したのでお隣の方と挨拶する機会を逃してしまったが、次回は絶対に挨拶するぞ! Nice to meet you! Terra
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