洞窟探検

9月27日の湘フィルの練習は、服部先生のご指導で前半はミサソレムニスのサンクトゥス、後半は珍しく非公開でダイヤモンドコンサートの女声合唱をこっそり特訓する、いわば闇練でした。ということで練習日誌妄想シリーズ企画、最終回の第5回は服部隊長と挑む洞窟探検篇です。

サンクトゥスの洞窟は、まだ全貌が明らかではない秘境。電灯付きのヘルメットを着用した服部隊長を先頭に、湘フィルのメンバーは次々と入っていった。服部隊長は指揮棒をハンマーのように使って、洞窟の壁面で打音をチェック。カーン、カーンとサンクトゥスの8分の12拍子でリズムを規則的に鳴らしながら警告した。「気をつけろ、ガスが出ているから、長く音を延ばしていると気を失うぞ!」その予告通り、何人かの男性メンバーはロングトーンで曲がどこまで進んだか分からなくなり、気絶してしまった・・・。服部隊長はそんな男性陣に少し厳しく、飲み会開始予定時刻を過ぎても探検を続けさせたのだった。

そしてその後の女声合唱の洞窟はさらに道が狭くなり、まるで洞窟内を這って進むくらいの手探り状態。今回の練習で初めてこの曲に触れるメンバーも多かった。隊長も今回の練習に向けて慌ててこの曲を勉強し、イタリア語の読み方から丁寧に先導してくださった。普段はドイツ語の曲が多いので、慣れないイタリア語の坂道のイントネーションに足を取られ、休符の石ころにつまづくメンバーが多発。暗い洞窟から明るいイタリア語の世界へ脱出できる日はまだ遠い。(Three)

コメント