2025年11月1日(土) 港南公会堂 【Diamond公開練習】オルフ〈カルミナ・ブラーナ〉/ヴェルディ〈聖歌四篇〉
本日の記事タイトルは、われらがヴォイストレーナー齋藤三和子先生が発声練習の時に発せられた名言です。先生はユーモラスな調子でこの言葉をおっしゃいましたが、このキャッチーなひと言はそのまま大きな目標のように、ずずんと心に響きました。
10月から始まったカルミナ・ブラーナ、メロディは比較的わかりやすいので音取りがどんどん進みます。今日は7番まで。しかし「わかりやすい」は「歌いやすい」と決してイコールではなく、突然のテンポの変化やら構えててもムリめの高音やら様々なトラップが現れます。緊張の糸は張りっぱなしです。さらに最大の難敵は「言葉」。ドイツ語寄りのラテン語発音になかなか慣れず、ツィって言うべきところがチになったり ギってとこをジって言っちゃったり、清潔な音とはほど遠い状態です(ここで言う?)。しかし松村先生をして「他の団体に売りたいくらい」と言わしめた素晴らしき発音講座動画、さらには同講師によるゆびとま生講義(本日筆者遅刻のため聞けず涙)という頼もしい味方がついています!みんな復習に励みましょう。お風呂の中で唱えましょう(そこだけ聞けた)。
後半はヴェルディ。今日は1曲目アヴェ・マリアから改めてみっちりと…やればやるほど己が未熟さを突きつけられます。いったいこの繊細な和声を、美しく織り上げられるのはいつの日か?松村先生は聖歌四篇のうち#2スターバト・マーテルと#4テ・デウムは「300人が同じ表情でいい演奏にもっていけそうな雰囲気」とおっしゃったものの、#1アヴェ・マリアについては「まだまだいまひとつ」。この歌はそこそこ長いこと歌っているのだから、もっと進化していきたいものです。
いい演奏へのヒントは、先生がいみじくもおっしゃった「同じ表情」というところにあるのかなと感じました。今日たくさんたくさん注意された、先出し子音・ブレス(≒間)・指揮を見る「タイミング」、そして語頭と語尾の強弱や長い音で喉を落とさず保つ「意識」。今後の練習でそれらを合わせていけば、300人の大人数でも歌声の表情が同じ方に向かって、清潔な音に近づけるんじゃないだろうか…!と、こってりダメ出しもらったくせに妙にポジティブな気持ちになっています。なんだか暑苦しい日誌(おまけに長文)ですみません。ワールドシリーズ最終戦の興奮のせいかも。listopad

