精密機械のように

9月28日(土)ハイドン 四季 2・6・8・9・36・38番 保土ヶ谷公会堂

 デジタルな音程、コンパクトなリズムの徹底に終始した練習だった。少しずつ古典派の歌い方が私たちに浸透してきた気がする。8番では全音や半音で上昇していく所を、ずり上がっていくのではなく、ポジションを変えて明確な音程で歌うことを求められた。階段を登るような、1音1音正確な差をつけた歌い方が、手のひらの動きで示される。先生の手のひらの動きは、その的確な説明の言葉以上に饒舌で分かりやすい。それからテンポ。加速とか子音の処理とかどの歌もいつもながらの注意の連発だった。 
 さて、今日はいろいろ印象的なことがあった。某パート練習の時に、ピアニストの先生がのけぞって爆笑していてとてもチャーミングだった。連絡事項を伝える前、団長さんがご機嫌で歌っていた。 
 もちろん1番印象に残ったのは、先生の「自分からつかまえに行く」という最近よく聞く言葉。テンポは指揮によって決まるが、私たちもそのテンポを自ら作り出さなくてはいけない。自律できる団に生まれ変われるだろうか。3DM

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