蜘蛛の糸

芥川龍之介の「蜘蛛の糸」のお話をご存知でしょうか。お釈迦さまが地獄で苦しむ人を極楽から眺めています。その人の善行は、蜘蛛を殺さず助けたことでした。お釈迦さまは蜘蛛の糸を垂らして人を地獄から助けようとします。でもその人は自分だけ助かろうと、ほかの人がその蜘蛛の糸につかまるのを防ごうとしました。蜘蛛の糸はプツンと切れてしまいます。

練習日誌妄想シリーズ企画、第4回は9月21日のダイヤモンドファミリーの合同練習、蜘蛛の糸篇です。

松村先生はアカペラ地獄で苦しむダイヤモンドファミリーを舞台から見下ろしていました。松村先生は指揮棒を振りかざし、ダイヤモンドファミリーを音程が下がる地獄から助けようとしますが、残念ながらまだ音程はどんどん下がっていくようです・・・。ダイヤモンドファミリーには自分だけ助かろうとする人はいませんが、その代わり一本の糸でつながった運命共同体でした。パート内で音程が下がる人がいれば周りの人も影響を受けます。そしてどこかのパートの音程が下がったら、ほかのパートも影響を受けて下がってしまいます。松村先生が垂らす一本の蜘蛛の糸を切らさないように、みんなでつかまろうとしています。この大人数で倍音まで生もうと練習するのはちょっと欲張りかもしれませんが、蜘蛛の糸がたくさんのメンバーと、少しでも長い時間つながりますように。(Three)

コメント