2025.10.4(土)磯子公会堂 ヴェルディ「聖歌四篇」オルフ「カルミナ・ブラーナ」
倍音が光のシャワーのように降り注ぐ。合唱をやっていてよかったと思える至福の時です。
倍音を初めて聴いたのは、大学1年の合唱団の夏合宿。古びた小さな体育館で、自分たちが出していない音が聞こえたときは衝撃でした。理論的には、基音の整数倍の周波数の音が同時に振動しているという単純なことなのですが、人の声って神秘的だなぁと心底感動したものでした。
さて、難関の“Ave Maria“ですが、どうしても下がってしまうとき、マエストロは要所の和音をとめて倍音を聴かせてくれます。音程が整い、リラックスして息が回り始めると、たちまちピーンとした倍音が聴こえてきます。そうすると、最後のAmenに無事たどり着けてめでたしめでたし。倍音はいつもそこにいて、私たちが正しければちゃんと現れてくれる。下がっていたり、母音が開いていたり力んで息が回っていなかったりすると、倍音もへろへろだったりくすんでしまったりする、正直者です。300人で均衡を整えるのは、正直気が遠くなりそうですが、整ったときはどんなに美しいことでしょう。手を伸ばせばそこにいる倍音を強い味方にして、精度を上げていきたいですね。
今週はDiamondメンバーもたくさん参加。「聖歌四篇」をひと通り最後までさらい、いよいよ「カルミナ」に突入しました。といっても最後の10分ですが、1番のリズム読み、発音の注意、ざっと音取りが終了。冒頭の緊張感ある和音が鳴り響くと、ぞわぞわっと血が騒ぎます。
練習の前には、あの五十嵐さんの発音講座をぜひご覧になってくださいね。ドイツ語系ラテン語の極意ももちろんですが、すらすら滑らかな抑揚やべらべらの巻き舌を聴いているだけで、曲の彫りが深くなるというか、立体感が増す感じがしませんか?いろいろなコメントも興味深くて、得した気分。YouTubeだけでもわくわくしますが、なんと五十嵐さんの生レクチャーを練習前の指とまで企画しました!初回は10月18日(土)。Diamond Familyの方もぜひご参加ください。11月にもありますのでHPの練習情報でご確認くださいね。
おったのしみに~♪ Heavenly Blue
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