手強いダイヤモンド

11月15日(土)オルフ カルミナ・ブラーナ 7〜10・5・3・1・2   ヴェルディ 聖歌四篇 アヴェマリア・マリア讃歌 神奈川公会堂

 カルミナは歌詞が言えるようになって安心していると、落とし穴がたくさんある。繰り返すのは2回か3回か。男声と女声、低声と高声の引き継ぎ。カンマやフェルマータがあるかないか。今日は飛び出したり遅れたり息切れしたり、いろんな失敗があった。けれども独特の変拍子は意外と歌いやすい。普段は今何拍子か意識して歌うが、この曲は拍子は考えず、指揮だけ見て歌うと楽だ、と気づいた。そうすると、曲の最初に拍子記号が書いていないのも気にならなくなった。全てがレシタティーボか会話みたいだ、と思う。
 さて、カルミナを興奮状態で歌い終わると休憩なしでアヴェマリア!もう息も喉もヘロヘロだ。苦しいから息を吸うと、「同じところで吸わない!」。音が上がりきらなくて、まずい、と思ったら「とにかく正しい音程で」。最後、ちょっと安心して声が大きくなったら(といってもpくらいですよ)「大きい、大きい、大きい、大きい!」。あー、もう疲れた。でも今日はピアノで音を弾いてくれたから嬉しかった。
 ここで男声は終わりで、最後は女声のマリア讃歌。舞台は天国らしいが、生身の私たちは息の吸い方から練習する。和声はアヴェマリアよりわかりやすくファンタスティック。pやドルチェ、モレンドだらけの繊細で叙情的な曲を美しく歌いたい。3DM

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