相変わらず難解なフーガに取り組んでいますが、ちょっとパズルゲーム的楽しみもあるのではないかと思えてきました。まずは先週のマエストロの練習のように、分割することがポイントですね。曲調というか、シューベルト氏の気分が変わったところで大きなブロックが4つくらいになるでしょうか。でもって、1ブロックの中で、テーマとか変形とか、連呼する丘とか半音切り替えの谷とか、さらに区切りをつけて、難しいところを個別にさらう。それでまた次のブロックへ行くとテーマになる音形があって、他のパートと同じだったり、軽やかに行くと思えば妙な低音の沼があったり、とこれまた少しずつさらう。すみません、先週同窓会だったので、練習お休みしてディズニーシーなんぞに行ってきたものですから、巡りくる困難やスリリングな場面をすり抜ける快感が体に残っていまして、次に何が出るかわからないのも、楽しいと思えば楽しいなぁと、まじめな皆さんには申し訳なく不謹慎な感覚で練習に臨んでおります。声のゲーム、なんて思ってはいけないのでしょうけれど、音取り完璧にするためのひとつのとらえ方としていかがでしょう♪行き詰ってしかめっ面してるより、ココロにゆとりができますわ・・・。
昨日はマエストロが遅れていらしたので、白井先生に発声と前半の練習をやっていただきました。お若いからというだけでなく、毎回オリジナルなキーワードやポイントが展開されるので、新鮮な空気を感じます。3度や5度の音階をクリアに上っていくために「手のひらを返す」「手全体でなく親指を回していく感覚」が、うまく背筋を使うことと連動して、3度の下降も、発声ではうまくいったような気がしました。歌の場面に即応用できればいいのですが、それはこちらの体力の問題もあるのでしょうね。いざフーガを歌ってみると高さは足りないし、どんどん遅れていってしまうし、ちょっと情けなかったです。体力つけなくちゃあ~。
後半はマエストロで、冒頭のKyrieに戻りました。穏やかでほっとするシューベルトですが、こういう曲を美しく歌う方が本当は難しいのかもしれませんね。登山のとば口でじたばたしているような気もするので、早く全体が見通せるくらいになれるといいですね。こつこつ練習しましょう。
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