楽譜に興味を持つ

ドイツ・レクイエム6番。ひと節のフレーズをそれなりに聞かせられるように歌うには、何に気をつけるでしょうか。向かっていくところ収まるところのエネルギーのかかり方。ことばのイントネーションに沿った長母音短母音の区別、助詞や語尾の処理、アーティキュレーションなどなど。自分のパートだけでなく他のパートに目を向ければ、そこでどんな和音が鳴っているのか、その音がどんな意味を持つのか・・・マエストロは逐一説明してくださるけれど、楽譜に書かれていること、書かれていないけれど必ずやることなど、もっと楽譜に興味を持って自分でやってみると、ずいぶん変わってくるでしょうね。結構レベルの高いことがたくさん詰まっていますから、こういうことを求められるのは、そういうことができる合唱団だからだと、ある意味誇りを持ってもいいのではと思います。
なんて思ったのも束の間、音が曖昧なままになっているところも結構発覚して、ちょっと残念でした。曖昧なままで練習に出るなんて、全然楽しくないと思うのだけれど、ひょっとしたらわからない音があることもわかっていなっかったりするのでしょうか。2回目、3回目が巡ってきているけれど、時間がたつと記憶は薄れていくもの。取りにくい音は2回目でもやっぱり取りにくいので、こまめに自分でメンテナンスしないといけないですね。
切ってもらうまで音を伸ばしているなんていうのも、池の鯉のようで美しくないそうです。見た目だけでなく音も。はっとするような感動のある曲にするには、音取りなどではなく、もっと深めた練習をしたいですね。

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