テ・デウム始動!

7月31日(日)ヴェルディ テ・デウム 港南公会堂

 テ・デウムはほぼ合唱だけの曲。アカペラも多い。やる気も出るというものだ。
 出だし、ベースからテノールへ受けつがれるグレゴリオ聖歌の旋律。ベースがA音で伸ばし、その上にテノールの旋律が乗るのが美しい。そして男声コーラスの協和音で進行する古めかしい響きが心に染みる。
 全体的にテ・デウムの和音は単純だ。8声や10声になっても結局3音しかないところが多い。単純だからこそ難しい、と今日練習していてつくづく思った。今はまだ何だか濁っているが、本番までには透明で純粋な響きにしていきたいものだ。一方細かく動くメロディはとても複雑。半音、全音、跳躍!その和音や旋律を丁寧に音取りしていった。
 今日は初回なのでパートごと、1、2コーラスごとの練習が多く、他のパートの響きの美しさを十分味わうことができた。旋律の流れや方向性を乱す歌い方をすると、すぐにチェックが入る。コントロール、コンディション、などという言葉が印象に残った。
 第三部のTu Rex gloriae では、3連符のパートが組み合わさっている所を全員で共有して手がかりにして歌う、と言われ、そのあと本当に混沌としていた音楽が秩序正しく聴こえてきた。そして各パートの3連符が急に耳に入ってきた。
 今日の練習はここまで。次回以降も楽しみだ。3DM
 

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