7月30日(日)バッハ マタイ受難曲 1〜38b・68番 磯子公会堂
4時間の強化練習。まだ太陽がぎらぎら照りつける中、汗をかきながら会場へと向かった。今日はどういう進行の中にその曲があるかをわかっておくと良い、とのことで、ストーリーや、合唱以外の曲の説明をしてくださる。聞いていて、いろんな受難曲がたくさんあってマタイはその集大成なのだということがよくわかった。アリアの中の涙がこぼれる音型とか鞭打ちのリズムなどの話では、ずっと受け継がれてきた象徴的なリズムや音型が散りばめられているのだから、その重要な表現を崩してはいけないのだ、と思った。でも今日もずいぶん崩しちゃったけれど…。11番の最後の晩餐のシーンでキリストがアリオーソを歌う話も印象に残った。私は、イエスの遺言とも言える言葉が舞曲のような軽快なメロディに乗って歌われるあの部分が大好きだ。
今日もいつもの注意がたくさんあった。1番や9eでは子音の立て方、9bや19番などで八分音符二つが繋がっている部分のスラーの歌い方、など。さらに19番ではベースは叙情的ではなく器楽的にとか、32番のコラールは、はっきりしたテンポ感をソプラノが作る、など各パートの特徴や役割についてとても納得できた。暴徒の叫びからコラールまで様々な役柄を歌いわけ、最後に終曲を歌い、充実の4時間練習は終わりとなった。3DM
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