練習の魅力

4月は栄公会堂とリリスホールで練習を行うことになりました。会場確保に奔走された役員のみなさん、ご苦労様です。通常に行われる練習の有難みが身に沁みて、集中度が多少はあがったでしょうか。

レクイエムの冒頭からまた緻密な練習が始まり、ひとつひとつ精度を上げていくことの喜びが感じられます。暗譜も、先を見通して体を準備していくために必要なことですから、少しずつでも体に入れていきたいですね。この日たびたび取り上げられたのは、バスの深い魅力的な音色作り。体を硬くせず緩めて響かせるというもので、偉そうで背が高くて太っていてひげがたっぷり生えている外国人 (ドイツ人でもイタリア人でもロシア人でも可)が、よだれをたらしたり唾を飛ばしたりするイメージを強烈に植えつけられ、だいぶいい音色・・になってきました。ヴェルディを歌うに当たっては、豊かな低音の魅力がキーポイント、頼もしい限りです。帰り道、女性も含めて楽譜にロシア人の絵を書いたという話題が出て盛りあがりました。練習前の発声でも、支えを下ろしてしっかり鳴らす=おズボンを中途半端でなく下までしっかり下ろすのです、という訓練のイメージ映像がインパクトがあり、昨日は収穫が多かった気がしました。歌を歌うというのはやっぱりなんでもする覚悟が必要です。

それにしてもこの曲、本当に変化に富んでいていろいろな魅力にあふれていますね。マエストロの練習に惹きこまれました。もう何巡めかの練習、少し余裕が出てきて視野が広くなると、ヴェルディーの天才ぶりに気づかされてきます。集中してもっと耳をすませて目を開いて練習を楽しみたいですね。

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