一緒に息を吸う

今回もテデウムの特訓。居残り特訓したはずの冒頭の男声も、オクターブユニゾンを歌う女声のフレーズも、リズムの刻みやテンポの感じ方がてんでんばらばら。みんな歌う気持ちはたくさんあるのだけれど、揃わないとちっとも力にならない。そこで、一回力を抜いて力みを落として深呼吸。周りの人と一緒に息を吸うことを考える。それだけで驚くくらいいいことがでてきましたね。出だしが揃う、音程がまとまってくる、フレーズのふくらみを作れる、PPの緊張感がでる・・・必ず誰かが飛び出してしまう鬼門のブレイクポイントも初めて一回でクリアしました。合唱なのだから、息を一緒に吸うことはある意味あたりまえのことなのかもしれないですが、160人の大所帯をそろえるのはとても難しい。でも、それが音楽の必然性のなかで、みなが納得して自然にひとつになったら、どれだけ大きな力、深い感動になるだろう。倍音だって、音色や流れる息が揃えばそろうほど倍増する。湘南フィルの秘めたる可能性がここにあるような気がした。たぶん我を忘れて歌っているより、見た目もずっと知的で素敵だろうと思う。お隣近所でやろうとしていることが同じなのを感じる時が合唱の喜びや楽しさだし、その基本のきが、一緒に息を吸うことなのだと思う。希望が湧いてきますね。

コメント

  1. ベース  E O より:

    まったく同感です。
    前週の男声特訓でもリズム、テンポが揃わない。
    譜面は易しそうでも、パート内でも統一が難しいのです。
    今度の演奏会は、ベースのグレゴリアンチャント(しかもアカペラ)で Te Deum ~と始まるのです。(責任重大)
    譜面を外して、指揮と皆の気持ちが一体にならなければ・・・
    ヴェルディーは演歌のような泣きが多く、ベースも素晴らしいメロディーを頂きご機嫌です。(ソリストになった気分)
    おいしい旋律に酔い、時にはヨダレを垂らしながら歌うぞ!