わかっているかのように

今週も暑かったですね。この大人数が発声をしただけで、練習会場の温度と湿度が上がったようで、外から入ってくるとうわ~と思うほどもわ~としています。そのせいなのか、いつも第一声はあまり調子のよくない私たちですが、とりわけて音程が悪くテンポもずれずれ。マエストロが帰られてしまうのでは・・・と一瞬どっきりするほどでした。でも始まった練習のテーマはイントネーション。語尾を強くしない(抜くのではなくバランスを取る)、適切な切り返し、どこへ向かっていくのかなど、各パート懇切丁寧に整えていきます。するとなぜか不思議なことに、音程だけを取り出して直していくよりも、自然に全体が整っていくような感じがしました。自然なイントネーションの中に、自然な=正しい音程が収まっているということなのかもしれませんね。もちろんそれだけでは足りない音程は直されましたが、ふるいにかけてゆすっているうちに、あるべきところにいろいろなものが収まっていくような感じでした。わかって歌えるのが一番ですが、わかっているかのように歌うことが求められます。

それにしても、第一声をもっと練習の成果が感じられるものにしていかないと、演奏会うまくいかない!マエストロの辛抱強さに甘えていたらとんでもないことになる・・ほんとはもっとちゃんと歌えているような気がするのだけれど、気合が入りすぎちゃうのかなぁ。力むと音程はかえって下がってしまったりするし、情熱も大事だけれど今は理性が大事かも。せっかく毎回いい練習をしているのだから、ひとつずつ確実に積み上げていきたい。

 

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