2番の練習です。重い棺の行進・・・の後の鮮やかな転調、ロマンティックな展開~ブラームスの曲のつくりってかっこいいですよね。その中でさらに、1小節の中でのテンポのゆれ、dim していくフレーズの中での密度の高まり、加速や減速などなど、繊細だけれど緻密に計算された表情が付け加えられていきます。見ろ!じゃなくてごらんなさいという表情~納得です。しなやかなリズム感、身のこなしを要求されるのも、うまくいったらちょっとしびれちゃいますよね。オケとの絡みにもふれて、歌が伸びやかになるところと、楽器がインテンポに鍵をかけるところの歌い分けなども新しい気付きでした。何回歌っても名曲は新鮮!4番も和音の展開が絶妙な美しい曲ですね。p から f へと歌いあがっていくのも、イタリア人のようにカーッと一気にいくのではなく、1小節待って細いところからぐいっと持ち上げていくのがドイツ人。なぁるほど~笑いとともにおおいに頷いてしまう場面がいっぱいで、楽しい練習でした。マエストロのたとえばなしのツボとかよどみない話の流れとか、名人の落語にも通じるような気がしてしまいました。(先日歌丸さんの独演会を聞きまして)音楽も深くたっぷりと味わえるうえにお得なことですね。お手本を見せていただいても、行き過ぎたり戻りすぎたり、ちょうどいいところを外してしまう私たちですが、ひとつずつ身に着けていきましょう。きっと素晴らしい曲が仕上がります。
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