6月28日
今日(明日も)は県の合唱祭(我々、湘フィルは明日の夕刻が出番!)なので、マエストロはそれが終わってから駆けつけてこられる、ということで練習後半からのご指導。
前半は、白井先生のご指導で、ドイツ・レクイエム第6楽章冒頭からの復習(音取り?)であった。
とてもとても、実践(戦?)的なご指導であったと思う。まず言われたのが、歌詞のドイツ語について、長母音であるか?、短母音であるか?、語尾なのか?、語頭なのか?…これらによって、歌い方・声の出し方を変えねばならないということ。
このほか、歌詞或いは曲の内容に拠りどのような響きを選択すべきか、音程(階?)の取り方、息の流し方等々、曲に即していろいろ教えてくださったが、特に「う~む!」と感服したのは次の点であった。
・冒頭の“den” の響き:弱いがはっきりした響きが要る…「den、 den、 den、 denデンデン虫じゃない
けど(笑)、最適の響きを探しましょう」と、響きを変えて歌ってみてくださった。
・息の流し方:ただ流せば良いのではない。(曲により)自分の重みをかけないように、また音符の長
さ等により、流す速さを変えることが必要。と、思いもかけないコメントをいただいた。
それにしても、マエストロはもとより、服部先生といい、白井先生といい、斎藤先生、織田先生、北野先生と、なんと湘フィルは指導陣に恵まれていることか!
ありがたい事である。改めて感謝しなければ!
そして後半は、マエストロのご指導で、明日の合唱祭の本番ステージに向け、ドイツ・レクイエム第4楽章の仕上げである。
先週に引き続き、精緻に細部を磨いていかれたが、今日は、特にメンタル面というか、気持ちの持ち方等についてのご指導が印象的であった。
例えば、
・(Meine Seele を歌う前の間奏の過ごし方というか準備について)―自分の心から「私の心」と歌お
うとしている様子が(顔つきが変わっていくのが)、聴いている人に感じられるように、時間をか
けて準備をすること。
・(同様にWohl denen の前は)-ブラームスが準備してくれた、こんなに素晴らしい空気(雰囲
気?)を味わいながら、(短くヒュッとではなく)ゆっくりと息を吸って歌い出すと…そうすること
で、その場の空気の動きが、歌いだされた音楽が、全然違ってくる。
極めつけ(というか、総括的には?)は、
・「一時(いっとき)たりとも、日常に戻らず」というもので、先週の「最後まで顔をおろさない」と
軌を一にするご指導であるが、一フレーズ歌い終わる度に(休符で)、フッと気を緩める(=身体の
支えも崩れてしまう)ことなく、曲の終わりまで、メンタルのテンションを維持するように、という
ものである。
間違いなく、気持ちの持ち方により、歌(演奏)は、大きく変わってくる。
明日はそのことを忘れずに、湘フィル通信・今月号にSop. Y さんが書いて下さったように、
「天国のことを想いながら」歌いたいと思う。
良い演奏ができますように。
by Sham
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